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大地震のお見舞いと今後の日本MRSの活動について

日本MRS会員各位

東北関東大地震に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

3月11日に突然襲った大地震・大津波は、文字通り日本列島を震撼させ、我々の生活基盤を根こそぎ失わせ、また、福島原子力発電所の被災が尾を引き、今なお途方に暮れる方々が多数いらっしゃると思います。東日本の多くの大学・研究機関は、活動休止に至り、直接被災した地域は勿論、社会インフラへの大きなダメージが重く広範にしかかっております。
日本MRSとしましても、被害を受けられた会員の方々等には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、今こそ会員が相互に助け合って再起していかなければならないと痛切に感じております。できることがあれば、学会事務局にご要望をお寄せ下さい。
日本MRSは、材料に関する科学技術の専門家の横断的な研究交流を通じて、学術・応用研究及び実用化の一層の発展を図ることを目的に活動しております。昨年12月、第20回日本MRS学術シンポジウム(横浜)を成功裏に開催し、今春は、新たな体制を構築し、第21回シンポジウム、あるいは国際MRS連合電子材料国際会議(IUMRS-ICEM2012, 9.24-28, 2012)の本格的準備を行おうとしていた矢先の大震災でした。日本MRSも活動停止に至りました。多くの国内学会が春の講演会を中止したことはご承知の通りです。しかしながら、いつまでも歩みを止めている訳にはいかないと思います。日本の復興・再生を信じて、冬の定例シンポジウム及びIUMRS-ICEMに向けて、学会としての活動を再開させて頂きたいという思いに至りました。
今後のシンポジウム・国際会議については、被災された方々の参加が危ぶまれること、あるいは外国人の来日が鈍ることなどの懸念があり、予断を許しませんが、今こそ会員の皆様のご鞭撻ご協力をお願い致します。

2011年4月1日
日本MRS会長 岸本直樹